2013年

1月

18日

NHK「八重の桜」と下風呂温泉

=新島襄も疲れを癒した下風呂温泉=

 

みなさん!

1月6日から放送が始まったNHK大河ドラマ「八重の桜」ご覧になりましたか?

いや~綾瀬はるかちゃん、めんこいですね!さて、ドラマの主人公八重さんと結婚することになるのが、新島襄先生です。
実はここ風間浦村と新島先生との間には浅からぬご縁があります。

同志社の創立者として知られる新島先生は、21歳のときアメリカへ密出航を企てます。元治元年3月12日(新暦表記だと1864年4月17日)に品川から出航し、4月18日~20日にかけて、風間浦村下風呂温泉に寄港したことが、お父様の民治さんへ宛てた手紙からわかります。

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然らば私事、去る十六日南部鍬ケ崎出帆仕り、十八日風なき潮悪しき故、同国の霜風呂と申す所へ船掛り仕り候。
さて此所に結構なる温泉之れ有り、万病に宜しき由承り候間、早々上陸いたし温泉に入り候に、硫黄と塩味之れ有り、実に浴後の心地重き荷物を卸し候許りに御座候、十九日夕七ツ時過ぎより当所より帆を巻き、廿一日暁六ツ時に滞碍無く箱館へ到着仕り候。(元治元年四月二十五日付)

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↓ざっくり意訳すると

というわけで、さる4月16日(新暦では5月21日)に南部藩の鍬ケ崎(現在の宮古市鍬ケ崎地区)から出航し、18日には風が無く、潮の流れも悪いために、同藩の下風呂という所へ寄港しました。
さて、ここには素晴らしい温泉があり、万病に良く効くと聞いたので、早々に上陸し温泉に入りました。硫黄と塩味のする温泉は、入浴後はまるで背負っていた重い荷物をおろしたかのような良い心地でした。19日の午後4時くらいから出航の準備を始め、21日の午前5時ごろには無事に函館に到着しました。

その後、函館に潜伏し出国の機会をうかがい、6月14日にアメリカ商船「ベルリン号」でアメリカへ旅立ちます。10年に渡る留学を経て帰国した襄は1875年「同志社英学校」を開校します。これが現在の同志社大学の前身です。八重さんと結婚したのがその翌年、33歳のとき。精力的な活動をしながらも、46歳の若さで亡くなりましたが、その志は今に受け継がれています。

風間浦村では、新島襄生誕150周年を記念して「新島襄寄港記念碑」を建立したことをきっかけにして、同志社大学および付属学校のみなさんとの交流が続けられています。

揮毫されたのは同志社第16代総長松山義則先生です。
「同志社創立者新島襄先生寄港の地」と書かれています。

新島襄先生も入られた下風呂温泉で旅の疲れをいやしたあとは、海峡いさりび公園内にたたずむ石碑から津軽海峡を望み、激動の明治維新前夜に思いを馳せてみませんか?