東西に長い風間浦村のまんなかに位置する、桑畑(くわはた)地区。
ここに古くから信仰されている「立石大明神」があります。

場所は菅の尻沢を登ること30分ほど。
桑畑漁港の道路を挟んだ向かい、
急な坂道を登るところから始まります。

手すりつきの道路はすぐに終わり、
あとは沢沿いの小道をたどり、小さな鳥居をくぐり、沢を渡ると、
目指す「立石大明神」が現れます。
立派な建物があるわけじゃないのです、
岩自体が「立石様」としてお祀りされているご神体なのです。

立石大明神と漁師
立石大明神は、桑畑の漁場からは海の守護神として崇められ信仰されている。
前沖に出て漁をしていると霧がかかって方角がわからなくなる時がしばしばある。漁師は、立石大明神らしき方角に向かって、「霧のため方角がわからなくなりました。立石大明神様なにとぞ我に方角を教えたまえ、救いたまえ」と何回も祈願しているうち、不思議にも遠くの方にぼんやりと神光が見え、その方角を目ざして来ると菅ノ尻の浜へ入り助かったものだと伝えられている。
『風間浦村史』より

人物と比べるとこの「立石様」の大きさがわかりますね!
桑畑のおかあさんが作った「べこもち」食べて、漬物食べて、山菜つまんで大満足です。
ちなみに日ごろの運動不足がたたり、途中で足が動かなくなったところをなんとか助けてもらって、ようやくたどり着いた!という方もいます(笑)
道のりはどんなにゆっくりペースでも小一時間もすれば到着するのですが、
最初の坂道が心臓破りなのと、途中の道が非常に狭く、
山に慣れた方でないと歩くのに苦労するかもしれません。
夏になると草が生い茂り、道がわかりづらくなるのと、
クマやブヨなどにも注意が必要になるので、今くらいの時期が一番登りやすいそうですよ。
途中には可憐な山野草が花を咲かせ、渓流のせせらぎに癒される、トレッキングコースとしておすすめです!!
交通:
下北交通バス「菅の尻」下車(JR下北駅から80分)後、
徒歩で約30~40分
整備された遊歩道ではないので、歩行にはくれぐれもご注意ください。
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