

東京都神田にあるあんこう料理の名店「いせ源」さん。
ここで提供されているあんこうは風間浦村産の活鮟鱇を使用している。
HPによれば…
昭和5年に建てられた店舗は
「東京都選定歴史的建造物」となっている。
歴史を刻んだ店構えは古き良き時代を感じさせ、どこか温かい雰囲気だった。

店頭には本物のあんこうが氷の上にディスプレイされてあって、そこからも新鮮なあんこうの証しが伺える。
グロテスクな風貌がどんな料理に変身するのか興味をそそられる。

店内に入るとまず目に入るのが大きな神棚。
創業180年もの長い間、このお店を守り続け、多くのお客様を迎えてくれたであろう。
店内はお客様で満席状態。
私達は3階に案内されたが、1階・2階と宴会のお客様でいっぱいだった。

さて、お料理。
まずは、あんこうの「刺身」
新鮮でなければ食べることができないあんこうの刺身は、身・皮・頬肉と3種類味わうことができ、肝をといてポン酢でいただく。
「あんこうの刺身は珍しいんです。活きたまま水揚げされる風間浦村から1日で届くため、東京でも刺身にできるんです。」と7代目ご主人。

あんこうの「煮こごり」
卵巣を特製の出汁で煮固めた料理。
出汁の風味とプルンとした食感が、お酒と一緒に食べなさいと言わんばかりに酒と合う。

あんこうの「きも刺し」
海のフォアグラと言われるあんこうの肝は、濃厚でありながらスッキリしている。紅葉おろしとねぎを乗せて醤油でいただく。塩でも合いそうな気がした。

いい感じにアルコールも進んできた頃に、このお店の看板「あんこう鍋」が登場
一言で言うと、これぞ
「名代 あんこう鍋」だ。
具はあんこう、椎茸、みつば、ぎんなん、しらたきなどで、淡泊な白身にゼラチン質の皮、とろけるような肝など色んな食感を楽しむことができる。出汁は甘めの醤油で、
ちょっと煮立ってもう一呼吸待つと
スープが具にしみて美味しさ倍増!

あんこうの「唐揚げ」
たんぱくな身をしっかり味わうことができる。レモンをたっぷりかけて、アツアツを塩でいただく。

あんこうの「とも和え」
身を秘伝のタレでじっくり煮込み、濃厚なあん肝と味噌で和えた一品。
「地元で食べるとも和えと違うと思いますよ」と仲居さんに言われ、いざ食してみると確かに違った。

〆は「おじや」
あんこうの出汁が出たスープにご飯が投入され、卵、そしてたくさんのネギがちらされます。
ねばりがでるから途中で混ぜちゃいけないとのこと。
実際、「このまま(触らないで)お待ち下さい」って仲居さんに言われます。しばらく待って頂いたおじやは、あんこうのお出汁が出て「ウマイ!!」の一言。「極上おじや」でした。
この村で獲れた活鮟鱇を東京神田の老舗で使っていただけるほど、ここの鮟鱇は味・鮮度ともに抜群なのだ。
その鮟鱇をフルコースで食べることができるプランが下風呂温泉郷にもある。
それが「鮟鱇まつり」だ。(平成23年12月10日~平成24年3月31日開催中)
旬の鮟鱇をフルコースで堪能して、下風呂温泉にゆっくり浸かる。
一度、来てみる価値あり!
コメントをお書きください