風間浦村の冬の名産「風間浦鮟鱇」が平成26年9月5日、青森県内で6番目の地域団体商標に登録された。

風間浦鮟鱇の特徴は全国的に珍しく「生きたまま」水揚げされるため、鮮度が抜群に良く、村では身はもちろん、あん肝まで刺身で食べられる。

漁場が近く、底引きではなく刺し網や延縄(空釣り)などの漁法で丁寧に扱うことで活きたままの水揚が可能。

昔は鮟鱇の胃の中にヒラメなどの高級魚が入っていたこともあり、漁師は胃袋を「お楽しみ袋」と呼んでいました。

 

●アンコウ界での地域団体商標登録は初めて。

●青森県内の地域団体商標に登録されているのは

 隣町の・大間まぐろ

 ・たっこにんにく

 ・大鰐温泉もやし

 ・嶽きみ

 ・野辺地葉つきこかぶ

 ・「風間浦鮟鱇」が6件目。

 ・十和田湖ひめます(2015年1月9日登録)

 

●東北管内での水産物では

 ・大間まぐろ

 ・真崎わかめ(岩手県)

 ・「風間浦鮟鱇」が3件目。

 ・十和田湖ひめます が4件目。

 

 

 

鮟鱇といえば茨城県が有名だが、東日本で鮟鱇の水揚げが一番多いのはここ青森県。その青森県のなかでも、大型漁船によって底引き網で漁獲する八戸市が一番多いが、その次がここ!人口約2,200人の小さな村『風間浦村』だ。 

  

風間浦村で獲れるあんこうは、普通のあんこうではなく、「きあんこう」と呼ばれる種類のもの。

普通のあんこうの体色が黒褐色であるのに対し、きあんこうはその名の通り黄色みがかかった黄褐色。

また、あんこうには口の中に白い斑点があるのが特徴ですが、きあんこうにはありません。

食用としては肝の脂が上質であることから、きあんこうの方がより美味であるとされています。

きあんこうは見つめ合うとドキッとするほど鋭い目をもち、大きな魚でも丸飲みするほどの大きな口、そして、その大きな口で捕らえたら、ギザギザの鋭い歯で逃さない。体型は上から押しつぶされたかのように平らな形で、頭が体の1/3ほどを占め、いわゆる「頭でっかち」でカッコイイとは言い難い。

頭の大きさや目つきからどっしりと構えて堂々としているようにも見えるのが特徴。

他の魚に比べて泳ぎまわることがほどんどなく、海底でじっとして生活している。

食事はアンテナのような突起を疑似餌に見せかけて魚を誘き寄せ、魚が近づいたら瞬時に水ごと丸飲みしてしまう。

人間でいう「食っちゃ寝、食っちゃ寝」の生活をしていることからも、不格好な体つきも納得できる。

あんこうは骨と唇のみを残し、体の部位ほとんどを食すことができる。一般的には、①肝 ②胸ひれ・尾びれ(とも) ③卵巣(ぬの) ④柳肉(身・魚肉部) ⑤胃 ⑥皮 ⑦あご肉の7部位が「鮟鱇の7つ道具」と呼ばれていて、部位ごとにそれぞれ異なる食感・味わいを楽しむことができるのもあんこうの魅力の一つ。その中でも肝は「あんきも」といわれて酒の肴として絶品です。

あんこうといえば吊るし切りというほど、あんこうと吊るし切りは切っても切れない関係にあります。しかしながら、風間浦村では吊るし切りではなく、雪の上で捌く雪中切りという方法であんこうを捌きます。あんこうは図体が大きく、体全体にぬめりがあり、まな板の上では滑るので捌くのが難しく、無理に行うと内臓を傷つけてしまう恐れがあるため、このような工夫を凝らした捌き方が生み出されたのでしょう。

また、雪の上で鮮度を保つことができる、包丁を傷つけることがないなどのメリットもあります。

                   昔の人の知恵ですね。 

あんこうは高蛋白低脂肪で超低エネルギーの食材で、魚介類の中でも非常に低カロリーで健康に良い魚として知られています。身は柔らかく、皮やひれ、胃、卵巣、えらなどは弾力性に富んだ食感で、鍋などに重宝する食材で、噛めば噛むほど味わいが広がります。一方、肝は栄養満点。不飽和脂肪酸やビタミン・ミネラルも豊富に含み、血中の中性脂肪やコレステロールを下げてくれる働きがあるので、脂肪が多いといっても、肥満抑制や動脈硬化などの予防に効果的です。また、皮のゼラチン質に多く含まれるコラーゲンとの相乗効果で、美肌効果も期待できます。

低カロリーの部位を、たくさんの野菜と一緒に肝を溶かして食べるというあんこう鍋は、まさに理想の健康食であるといえます。