布海苔投石事業発祥の地
風間浦村 蛇浦地区の海岸(下風呂温泉郷より約15Km離れたところ)に“布海苔記念公園”がある。
ここに「下北半島と共に生れた布海苔です」と刻まれた 大きな石碑「布海苔投石事業発祥の地碑」と,「布海苔発祥の由来」と書かれた副碑が建っている。
(副碑)
布海苔(ふのり)発祥の由来
明治初期頃,当時下風呂の船入り澗が悪く,海産問屋・佐賀平之丞氏(1827~1892)は船入り澗の改修工事を村人の人足により行い,護岸や防波堤工事に捨石が使われた。
それから一年目の干潮時捨石に布海苔が着生しているという貴重な発見をした。新しい石に布海苔が着生するという事実は捨石すれば布海苔漁場が拡大出来るということが頭のなかにひらめいたからである。
当時の住民の生活は貧しく,漁民は山稼ぎと海藻の採取のみの生活であり,捨石により新しい収入の途がひらけた,その後青森県内及び全国的にこの事業が行なわれるようになった。
現在では,漁業振興の一貫として国・県・村補助事業により各漁業協同組合の事業として行なわれ,漁家経営の安定を図っている。
この記念碑ごしに眺めることができるのが、草島です。
草島には寒風に耐え、たくましく根をはって成長する松が生えています。
この光景は見る人に、厳しい北国の冬に耐えるたくましさを感じさせます。
また、二本並んで生えていることから「夫婦松-めおとまつ」と呼んだりもします。
北国の夫婦は厳寒な冬でも仲良くあり続ける様子にも見えますね。